「親は一歩前を、歩く!?」
2008/10/26
こんにちは、ストロング宮迫です。
先日NHKの深夜の再放送で、北京五輪ペシャルを見ました。
NHKプロフェッショナル「攻めの泳ぎが、世界を制した」
五輪2大会連続で2冠を果たした北島康介選手、五輪2大会連
続銅メダルの中村礼子選手のコーチ平井伯昌さんの特集でした。
人気番組なのでご覧になった方も多いことでしょう。
ストロングはたまたま深夜につけたテレビで、それも途中から
見たものですから、記憶も曖昧な部分もあるのですが、とても
興味深かったので今回はそれについて少し書いてみます。
常々スポーツ選手のコーチやトレーナーと家庭での勉強におけ
る親とは同じような役割を持っているとストロングは思ってい
ます。
この番組で紹介されている平井コーチの言われていることは、
まさに勉強における成績がイイ子の親そのものだったというの
がストロングの感想です。
ホームページと記憶を頼りに話を進めていきますね。
NHKプロフェッショナルのホームページにこうあります。
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練習中は、選手の泳ぎから目を離さない
平井は練習中、決して選手達から目を離さず、その日の泳ぎをチ
ェックしている。
自分が今、どういうフォームで泳いでいるかなど、当然選手には
分からない。平井の目だけが頼りなのだ。脳裏には、それぞれの
選手のベストなフォームが焼き付いている。
そして、その理想のフォームに比べ、どこがどう崩れているかを
瞬時にはじき出すことが出来る目を平井は持っているのだ。
そして、それを修正するときも、平井は最短距離を走る。
心がけるのは、「ワンポイントで伝える」こと。選手は一度に、
多くのことを気にかけて泳ぐことなど出来ない。
指示を出しすぎると、余計泳ぎが崩れてしまう。その選手の性格
も考え、最適な一言を選んで、指示を送る。
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目を離さない!
指示を出すものがちゃんと観察しておかなければ、当然ながら、
的確な指示なんて出せません。
以前のメルマガでプロテニスの杉山愛選手が
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コーチでもある母親はスキーをやっていたが、テニスの専門家ではな
い。専門家ではないが、母親は、毎日杉山選手をずっと見ているので、
グリップが1mmずれていても、気がつく。
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と言われた話を書きました。
そばで見るものが専門家であるかどうかは関係ないのです。
勉強のプロでなくたって、ずっと見ているものには、わかること
がある。
勉強の時、子供のそばにはいるけれど、親は本を読んでいますと
いう方がいます。
本を読むのは全然かまわないんです。
でも、本を読んでいたのでは、子供がいつもと同じなのか、違う
のかはわかりません。
子供のちょっとした変化には気づかない。
だから、そばで本を読んでいる親は的確な指摘はほぼできないと
いうことなのです。
子供へのかかわり方としていろんなスタイルがありますから、な
にがいいのかは家庭の方針によります。
ただ、「コーチ」として子供のそばにつくなら、やはり見ておか
ねばならない。
例えば、問題をやらせて、その間は別の用事をして、終わった後
に○×をつけるとします。
その場合、どうであれ、子供がやった
「結果についてだけ」
あれこれ言うことになります。
しかし、成績がイイ子の親は子供が出した結果よりは過程を大事
にします。
なぜなら、結果を出すためには、きちんとした過程が必要だから
です。
もちろん問題ができたできなかったも当然見ますが、
・字はどうか
・姿勢はどうか
・鉛筆の動きはどうか
・最速で進んでいるか
・一息ついていないか
・目の動きはいいか.....etc
問題の出来不出来以外にも、そばにつく「コーチ」が見る部分は
いっぱいあります。
それによって子供の調子がいいとか悪いもわかる。
鉛筆を持っている手の動きがにぶい。それは、
・疲れているのか
・怠けているのか
・問題のレベルが今の子供には高すぎるのか
など原因になりうるものはいくつもあります。
実際は怠けているのに「疲れているのかな? 休ませよう」では
子供の思うつぼです。次も子供は同じ手を使うでしょう。
実際は問題のレベルが子供には高すぎるのに怠けていると判断して
「ちゃんとやりなさい!」
「問題読みなさい!」
「こんな問題もわからないの!」
なんて言ってたんじゃあ、子供のモチベーションは上がりようが
ありません。
平井コーチの「練習中は選手の泳ぎから目を離さない」は、大い
に参考にしたいところです。
よく「自立してほしい」という話を聞かされます。
勉強は一人でやってほしいと。
しかし、金メダリストや銅メダリストのコーチは「練習中は選手
の泳ぎから目を離さない」。
これって選手は自立していないということなんでしょうか?
記憶ではその日の練習メニューも平井コーチは選手の様子を見て
決めると言われていたと思います。
選手がメニューを考えて、これやってあれやってではなく、その
日に「ハイ、これって!」と。
子供の調子や様子、昨日の流れから今日の勉強のメニューを考え
るのは、まさに成績がイイ子の親がやっていることです。
ホームページには、こうあります。
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「選手の一歩前を、歩く」
技術面でも、精神面でも選手をリードし、引っ張り続けるのがコ
ーチの仕事。
そのために、常に先回りして課題を研究し、決して迷いや動揺を
見せないよう、必死で自分を抑える。練習がうまくいくときだけ
ではない。
結果が出ないとき、故障したとき、ライバルが予想以上にタイム
を出したとき、平井は、常に自らを抑え、選手を冷静にさせてき
た。選手とともに、コーチ平井も常に、自分自身と闘っている。
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「自立する」という意味はいろんな意味があると思いますが、も
う一度考えてみてほしいと思います。
ホームページには続けて、
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しかし、選手の一歩前を歩くことは、容易ではなかった。
2000年、北島と挑んだ初めてのオリンピック。想像も出来な
い重圧、独特な会場の空気にのまれ、平井は我を見失ってしまう。
その結果、アドバイスを誤り、北島は200m平泳ぎで予選落ち
してしまう。
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2000年の初めてのオリンピックで平井コーチは、北島選手に
「軽くいけ!」と言ったと。
しかし、これまで一度たりとも、どんな試合でも北島選手に「軽
く行け!」なんて言ったことはなかったそうです。
それをオリンピックで「初めて」言った。結果予選落ち。
これが「重圧、独特な会場の空気にのまれ、我を見失ってしまう」
から出たものだと。
受験でも同じですよね。
入試に送り出す時には、今までやってきたこと、言ってきたこと
を言って送り出す。
時間配分だって、問題選択だって、余白の使い方だって、今まで
言われたことのないことをやれ!と言われれば、やっぱり子供は
戸惑います。
だからこそ、今から何カ月も前から「コーチ」の親は作戦を練り、
入試の前に「初めて言うこと」がないように準備をする。
親カツ講座の先月号は「受験3ヶ月前に親がすべきこと」そして、
今月11月号は「受験1ヶ月前に親がすべきこと」です。
「なにをそこまで・・・・」と時々言われますが、重圧と入試会
場独特の雰囲気で我を忘れてしまわないように入念な準備がいる
のです。
それは受験後もずっと生活が続くことも念頭に置いて。
2大会連続の銅メダリストの中村選手は「弱気になる」ことがあ
るそうです。
その精神的な弱さをいかに克服するか。
答えは練習!
それもとびきり苦しい練習。精神的にも追い込まれるほどの練習。
他のチームのメンバーが来て一緒に練習すると「こんなにしない
とダメなのか」と落胆してしまうくらいの練習。
もっといえば、先に言った入念な準備と練習(勉強)です。
模試の判定が悪ければ(練習でタイムが悪ければ)、誰でも
「不合格になるかもしれない」
と不安になります。
ウチの子、精神的に弱くて・・・
もっと強くなってほしいのですが・・・
でも銅メダリストだって「弱気になる」のです。
自信がぐらつくのです。
模試の判定が悪ければ、子供なら当然落ち込むでしょう。
フツーです!
では、それを乗り越えるのはなにか?
勉強する!です。
「誰よりも頑張って勉強した」
その事実だけが精神的な支えになる。
そして、プラスするなら、いつだって応援してくれる家族がいて、
その家族はどんな結果であろうとも、間違いなく温かく受け入れ
てくれる。
それ以外にないのではないかと思います。
子供が親の厳しいお小言を受け入れるのは、親が、家族が自分を
あらゆる形で支えてくれていると思えるからです。
時には喧嘩もし、言いあいにもなるでしょう。険悪な雰囲気も多
々なる。
でもそれで根底の信頼が揺るがないのは、親子で話し合った目標
があり、そのための決めごとがあって、きっちり勉強する、させ
る関係があってこそ。
「行きたい学校があると言う割には勉強しないんです・・・」
子供がしないのであれば、親がさせればよろしい。
「すぐ弱気になります・・・」
ライバルたちには負けていないと思える勉強量をこなせばよろしい。
でも、目標があっても、やると宣言してもなかなか一人ではやり
きれない。
一人でやった気になっているが穴だらけ。
だからコーチがいる。親がいる。
これから日々の出来事で一喜一憂し、ジェットコースターみたく
気分が上がったり下がったりします。
でも、それはもうわかっていること。
毎年繰り返されていること。
親は子供と同じ位置に立って進むのではなく、ぜひ子供の一歩前
を歩んでほしいと思います。
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