キライというよりは虫酸が走るという感じ!?

2010年5月27日です。こんにちは、ストロング宮迫です。

世の中にはいろんな親子関係があります。いろんな形の親子関係があってイイとストロングは思っています。

ただその中に、子供から見ると、どうにも親が気に食わない、もう死ぬほどイヤだ、そんな風に思っている子供たちに時々出会います。

今まで見てきたものでは、それが特に対父親という形で出てくる場合が多かったように思います。特徴は、ただキライというよりは虫酸が走るという感じの嫌い方です。

もちろん第三者の立場であるストロングは、普通の感覚で

「まあ、そう言わずに、親もお前のことを大事に思っているんだから」とか
「親の心子知らずって言うからなあ」とかなんとか
いろいろ言って、子供の気持ちを冷まそうと試みるんですが、とにかくいくら話しあっても、言い聞かせても、

「イヤだ!」

の気持ちは年月とともに燃え上がる。

成績は至って優秀。しかし、親の言うことは全然聞かない。そういう子供たちに時々出会うことがあります。

はて、なぜ子供はそれほど毛嫌いするのか?

あるとき、小説を読んでいて、すごく思い当たる部分があったので、「毛嫌いする」ときの考えられる理由の1つとして、以下、小説から少し長いですが紹介します。 

「かぶいて候」 隆慶一郎著


 水野成貞は自分がいつ頃から父を嫌うようになったのか覚えがない。ものごころついた時からのような気がする。百助と呼ばれた幼年期から嫌忌と憎しみの記憶しかないのである。

格別明確な理由があるわけでもなかった。虫が好かないと云うか、肌が合わないと云うか、父の声を聞いただけで、ぞっと虫酸が走る。その嫌忌感の中にそくばくの侮蔑感が含まれていることも確実だったが、こっちの理由ははっきりしていた。

父の豪傑風の、諸事大袈裟な立居振舞の底に、ひどく小心で臆病な性根が隠れていることを察知していたためだ。よく云えば細心とも云える。繊細とさえ云えるかも知れぬ。そのこと自体、成貞は決して軽蔑しているわけではない。

だがそれが破天荒で滅茶苦茶な豪気の衣を着た途端に、成貞はたまらなくなる。吐きそうな臭気を嗅いでしまう。どうしてそんな薄みっともない衣をまとわなければならないのか、成貞にはどうしても理解出来ないのだ。

成貞の父は水野日向守勝成。大坂の陣の功名によって福山十万石を領しているが、元々は徳川家の縁戚に当る。十六歳の時、高天神城の戦いに初陣し、敵将の首二つをあげたという剛の者だが、父忠重と喧嘩して出奔、諸国を流浪して、様々な武将に仕えた。秀吉、佐々成政、小西行長、黒田長政などである。
 
慶長三年、父の許に帰り、その死とともに三州苅屋三万石を継いだ。経歴を見る限り、戦国末期を槍一筋に、しかも野放図に生き抜いた勇者の典型のようだ。

だが成貞の見る限り、実像は異なる。勝成の腕力の強さは認める。だが勇敢とは義理にも云えない。合戦ともなれば、小便をちびりそうになるほど臆病であり、彼が敵陣に突入する時は、十中八九、恐怖のあまりやけのやんぱちになっているに相違なかった。そうでなければ、半ば失神しての無我夢中の行為であろう。

野放図に生きたというのも、怪しいものだった。父が野放図になれるのは、女に惚れた時だけではないか、と成貞は秘かに思っている。・・・・・


いかがでしょうか?

実際、ストロングも、気嫌いする子供の気持ちを確かめるべく親に会う。

例えば、父親に会って面談してみると、人当たりもよく、外からは子供が毛嫌いするような様子は全然感じられない方だったりします。

また、ストロングが出会ったそういう子供たちの父親に限っていえば、立派な会社のエリートと思われている人だったり、会社を起こして手広く商売をやっていたりと、世間からは、地域での成功者として認知されている人だったりすることが多かった。

世間ではそうした子供をお金があって、我がままなのよという判定を下すのかもしれませんが、ストロングが見てきた子供たちは、親キライを除けば、いたって素直でいわゆるイイ子と言えます。

隆慶一郎さんが書かれているこの「水野成貞の感覚」、この感覚が子供にはあったのではないか、そう思えてならないのです。

世間で振舞っている親の姿と実際の親の姿「実像」が違うと。それが直感的にわかる。感知している。そして、外での姿は実際の姿「実像」よりも派手で大きく思われている。

そんな感じでしょうか。

長々となにが言いたいのかというと、やっぱり親が子供に見せる姿は「力の入っていない自然な姿」がいいですよ!ということです。

「カッコイイ父親(母親)」の場合もあれば、
「どうしたオヤジ(おかん)」の場合もある。

メルマガではいつも自慢話ではなく、親の失敗談を話してあげてくださいとお話していますが、多くの鋭い子供たちというのは、親の本当の姿を実によく見ている。

子供はだませない!

というのは本当で、大人が取り繕っていても、たいていのことは見破っています。怖いのは、見破った子供たちがそのことを口にしないこと。年齢が低くて、まだ言葉としてうまく表現できないということもあります。

でも、親の「等身大の姿」「実像」というものは子供はきちんと捉えているということなのです。

だから、褒めるときだって、心から褒めてやらねばならないし、叱るときは本気で叱らなきゃならない。

あなたの演出は会社の上司には通用しても、子供に通用していないかもしれませんよ!!


※本日のツイッター「理科用語」は「ヤゴ」

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