「家族関係はもちたくないが・・・!?」
こんにちは、ストロング宮迫です。
最近立て続けに聞いた子供の虐待事件のニュースを見たような気がします。ニュースを見ただけなので、事件の深層はストロングにはわかりかねますが、吉本隆明さんが言う
いまは、家族関係はもちたくないけれども性愛だけは重要視するといった矛盾が事件になってあらわれている。げんに、夫婦で子供を虐待して殺す事件も起こったりしている。それはやはり夫婦関係における「性愛」と親子関係における「家族愛」が矛盾をきたしている現象だといえよう。
「家族のゆくえ」吉本隆明 145ページ
が一番ピンとくる。
表現が妥当でないかもしれませんが、通常、「雌」が「母」となり、「雄」が「父」となっていく過程をきっぱり拒否し子供が「荷物」になった感じとでも言いましょうか。
「家族のゆくえ」は吉本さんが80年生きてきて得た「実感的な考察」を記した本です。
本文の随所に「思う」とか「決まっている」など「実感に即して言って」いる部分が大半なので、賛否はあると思います。
が、この先、我が子がどう育っていくのかを見ていくことで、吉本さんの「実感的な考察」が
「本当にそうだ!」となるか
「いや違ったぞ!」となるか
人生の大先輩からの贈り物という感じの本です。
吉本さんはすでにいろんなところで書かれていますが、この本でも夏目漱石や太宰治や三島由紀夫などの事例も引きながら持論を展開されています。
「家族のゆくえ」28ページ
子育ての勘どころは二か所しかないとおもっている。
そのうちの一か所が胎内7?8か月あたりから満1歳半ぐらいまでの「乳児期」、もう一か所は「少年少女期」から「前思春期」にかけての時期だ。
この二か所で、母親あるいは母親代理が真剣な育て方をすれば、まず家庭内暴力、けた外れの少年殺傷事件のような深刻な事態には立ち至ることはないとおもえる。
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ところが、それほど重要なふたつの時期のうちのひとつ、つまり胎内7?8か月から満1歳半ぐらいまでの乳児の世話をする母親が、気が進まないまま子供を生んだ結果、「赤ちゃんの世話なんて面倒だ」とか「1年間の空白の時間ができてしまうじゃないの」という思いにとらわれるとすれば、その影響は深刻といわざるをえない。
この時期の子供には母親の愛情をたっぷりと注がなければならないのに、肝心の母親が「面倒だ」とか「厄介だ」という思いで赤ちゃんに接したとすれば、それこそ、もうあとになっては取り返しのつかないような悪影響が出てしまう(母親代理でも育児機関でも話は同じだ)。
「家族のゆくえ」43ページ
赤ちゃんのときのことだから、もちろん覚えていないるはずはないが、お母さんのこまやかな愛情といったものは無意識のところにしっかり植え込まれているはずだ。お母さんとの関係は無意識のなかにちゃんと入っている。
ストロングもそう信じています。
が、その結果を知り、「やっぱりそうだった!」と確定するには、我が子が家庭を持ち、親になって一定の年数が経ってからとなるでしょうから、あと20年か30年はかかりますなあ。
となると、ストロングも、やっぱり70歳かそこらでようやく「実感的な考察」ができるようになるのでしょう。
そこまで生きているかどうかわからないけれど・・・
そういう意味でも、大きく成長した我が子を見てきての吉本さんの「実感的考察」は自分自身や我が子のことを考えながら、読む、それに値する本だと思います。
私たちが
取材はいつでも受付させていただいておりますが、教育論や子育て論についての取材はご遠慮下さい。人生も教育も語る資格はない!と常日頃から思っておりますので(>_<)
と言う理由もまさにそこにあります。まだ「実感的な考察」は不可能ですからね。
だとしても、これらの問題は、ずっと考え続けていかねばならないことではあると思います、子供に関わっている限りは。
ぜひ皆さんにも考えてほしいのですが、そのための材料を1つ。
「プレジデント」の2010年4.12号の記事の1つにこういうのがあります。
全文は読んでいただくとして、最後の結論部分を紹介すると、
専業主婦になれば約2億3500万円、子供が小学生になってからの再就職でも約8000万円の機会損失。
子育ての最中は実感できないかもしれないが、子供が成長して教育資金が必要になる10年、20年後、あるいは老後に、選択の結果を知ることになるだろう。
老後の公的年金も、妻が正社員を続けた場合は受け取る厚生年金額が増える。
子育てを損得だけで考えることは間違いだが、今の時代、専業主婦は2億3500万円以上の損失を被る覚悟ができる世帯にのみ許された贅沢といえるのかもしれない。
どう考え、どう結論を出し、どの道を選択するか?
決めるのはあなた!
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