世の中住み辛くなってきたなあと・・・・
こんにちは、ストロング宮迫です。
もうしばらく前になりますが、タイガー山中が
「あー、奨学金返済したんやなあーー!」
と通知を見てつぶやいたことがありました。
20年近くを費やして40歳を越えての完済。いつもは、けなしてばかりのストロングも「すごいねえ!」と拍手をしたのでした。
しかし、今奨学金の滞納がすごいらしいですねえ・・・
独立行政法人「日本学生支援機構」によれば、
奨学金は、無利子の第1種と有利子の第2種。
両方合わせて貸与を受けた人は
平成10年度は 50万人
平成20年度は122万人
返還者数(平成19年度末)は約222万人
滞納者数(平成19年度末)は約29万7000人
3カ月以上返済が滞っている延滞債権は約2250億円
10%を越える率で滞納・・・・
さまざまな事情で奨学金の返済ができないという方はいるのでしょう。
が、奨学金の仕組みについてストロングはよく理解していませんが、返済されたお金が次の世代の学生への奨学金の原資になるんじゃないのでしょうか?
だとすれば・・・
日本学生支援機構は対策として、奨学金の返還が3カ月間滞ると個人信用情報機関に登録、いわゆるブラックリストへ登録するなどの対策を考えているようです。
ブラックリストへの登録には賛否あるようですが、ヤフーのアンケート調査では相当数が賛成となっているようです。
まあ、借りたものは返すのが道理なわけで、返せない事情があれば、事情を申請するシステムもあるようですしねえ。こうした善意の上で成り立っているシステムが今の日本ではとことん崩壊しつつあるような気がします。
何度か取上げたことがある図書館でも返却されていない図書というのはストロングが借りられなかった点数を考えても、相当な数にのぼります。
この返却されていない図書に加えて、切り取られたりした図書の被害は今や甚大!
読売新聞によれば、
2007年度に全国主要都市の公立図書館で行方不明となった本が計約28万4000冊にのぼり、被害額は約4億1000万円と試算されることが読売新聞の調査で分かった。
と。
さらに最近のニュースでは、2009年3月5日 毎日新聞
福岡県立大学(福岡県田川市)は、付属図書館の本を借りたまま返さずに卒業する学生に対し、卒業証書の授与を保留する強硬策を打ち出している。
4日現在、卒業予定者21人が計51冊を返していないため、卒業式(17日)前日までの返却を求めている。不心得者に業を煮やした窮余の策だ。
06年春に大学が独立行政法人となった際、図書館の未返却図書が420冊に上ることが判明。翌春、28人が計58冊を返さずに卒業した。このため10月と1月を「延滞解消月間」として学生に文書や電話で督促している。
卒業証書授与を保留する方針を決めたのは08年3月。卒業自体は取り消されないが、心理的効果は大きいとみられ、その年の卒業生に未返却者はいなかった。
(省略)未返却の本は、看護師や社会福祉士など国家試験の対策本から専門書や小説までさまざま。
保護者からは「ペナルティーとして重過ぎる」との反応もあるというが、大学事務局は「図書館の本は重要な公有財産で、借りた本を返すのは社会人として守るべき基本的なルール。
(授与保留は)最後の手段だが教育的配慮でもある。見直す考えはない」と話している。【林田雅浩】
結局は強硬手段を取るようになるわけです。
だって「次の世代」へ受け継いでいくものですからねえ。
それにしても、返却していないにもかかわらず、
保護者からは「ペナルティーとして重過ぎる」との反応もある
とは・・・・
こういう保護者が大変な数でいるわけですから、世の中住み辛くなってきたなあとため息が出ます。
『ローマ亡き後の地中海世界』を出版した塩野七生さんが朝日新聞のインタビューでこんな風におっしゃっています。
ローマ帝国崩壊後の地中海世界は、どうなったのか。
「ローマ帝国がなくなったということは、すべての人々を律するルールが失われ、法の精神がなくなったということ。
考えの違う人間でも、ともに生きていく世界なのだから最小限のルールが必要で、それを守ろうという倫理観がなくなったのが中世」
と位置づける。
技術や文明は進歩したかもしれませんが、人間の精神は「中世」と変わらず・・・・ということでしょうか。
果たして我々は進歩しているのか?
いかがでしょうか?
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