「絆ってなんなのよ!?」
2012年1月9日です。こんにちは、ストロング宮迫です。
久しぶりのメルマガとなりました。
年が明け、先週末には中学入試がスタートし、すでに「戦場」
に向かって多くのメンバーさんが飛び立ちました。
これから今月は中学入試のラッシュアワーです。
仕事柄、冬休み、正月、そしてこれからは1年のピークが私
たちにはやってきます。
オリンピック同様、泣いても笑っても、数年の蓄積とタメを
本番で試すチビリまくりの受験シーズンの到来です。
年末も正月もなく頑張った受験生はようやっとケツに火がつ
きまして1日1日成長しています。
「もうちょっと早くだったらねえ・・・」
というのはお約束ではありますが、受験日が近付くにつれて
ますます成長し、1つ、また1つと受験を終えていくにつれ
て、一皮一皮むけていきます。
収穫の秋ならぬ「収穫の冬」ですな。
本番が近付くにつくのに、第一志望校は厳しいとお考えの親
の方も多数いらっしゃると思います。
しかし、「昨年の1日」と「この1月からの1日」は受験生
にはまったく「違う1日」となります。
というか、なり得ます。
どうぞ最後まで、「受験が終了するゴング」が鳴るまで、1
日1分1秒を無駄にされませんように。
すでに最終コーナーですから、ときに尻にムチをいれつつ、
指先、足先まで神経を集中させて頑張りましょう!
子供はこの時期にますます伸びるんですから。
そこの暗い顔したあなた!!
ダメなんですよ、暗い顔している人は!
諦める気持ちは勢いをなくす。勢いがなければ、戦いには負
ける。
沈む気持ちは大きな声を出して解消しましょう。
「さあ、今日も偏差値1上げるよ!偏差値1は2問さ。昨日
よりも今日!今日より明日。いくぞー!」
「オー!!」
これくらいはやってほしいと思います。
さて、ストロングは毎年お正月にすることがあります。
それは全国紙の新聞を買いまして各紙がどんなテーマで元旦
を飾ってくるのかをチェックするんですな。
まあ、チェックすると言いますと、なにかすごいことをする
感じがしますけれど、それほどでもないです、ハイ。
最近ではすっかりネットで新聞を読むのが当たり前になって
おりますがお正月だけはあえて各紙を買って眺める感じ。
これを長い間の習慣にしております。
これはストロングの感覚なのであっているかどうかはまった
く自信がないのですが、今年ほど各新聞の特徴といいますか、
主張のない年はなかった気がします。
「ウチは今年はこれに重点を置いてやっていきますぜ!」
そういう主張がほとんど感じられなかったですね、今年は。
そんな特徴が特に感じられない中からですが、読売新聞では
1月3日から「日本3.11あれから 幸せの座標」と題した特
集が始まりました。
読売新聞の1月3日は「緩いつながり 心地いい」の見出し
で、「シェアハウス」「SNS]「住人を結ぶきってのない
年賀状」が取り上げられていました。
読売新聞によれば、「シェアハウス」とは「住人は各自1部
屋を借りて暮らし、居間や台所などを共有する低料金の賃貸
住宅。20歳?30歳代に人気がある」とあります。
読売新聞 平成24年1月3日 「緩いつながり 心地いい」
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2011年暮れ、居間で何度も住人と鍋をつつき、実感した。
「独りになりたければ部屋にこもる。ちょうどいいさじ加減
でつながれる。この緩さが心地いい」。
幸福感も住人とシェア(共有)できるのだ。
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「シェアハウス」専用紹介サイトの登録件数は5年前の10倍に
なっているそうです。
また、
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関西大学の安田雪教授は
「過剰な個人情報保護は見直しの段階に来た」と指摘する。
「個人情報をオープンにして他者の信頼を得て、緩やかにつ
ながる。震災後、そうした絆を大切にする意識が強まって
いる。」
安田教授は、実名で登録するフェイスブックなどのSNS
(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を緩やかな関係
の象徴と見る。
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「緩やかにつながる」というのが読売新聞が掲げたテーマで
しょうか?
翌、1月4日の読売新聞の特集「日本3.11あれから 幸せの座
標」には、「家族の絆 求めて」と題しての記事で、
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2010年の国勢調査では単身世帯が初めて3割を超え、夫婦と子
どもの世帯を上回った。
家族と疎遠な人も増え、「無縁社会」という言葉が広がった。
その中で震災後、結婚を決める人が相次ぎ、「震災婚」とし
て注目された。
結婚情報サービス大手オーネットでは入会者が前年の3割以
上増え、成婚件数も増えた。
家族の絆を求める傾向は、ほかにも見られる。全世帯のわず
か7%(2010年)に激減した3世代同居が、都市部を中心に復
活の兆しが出てきた。
多世代向け住宅の売れ行きが好調で、新たに参入した企業も
ある。
・
・
・
家族のつながりは、幸福度の指標で最も重視される項目の1
つだ。
「家族の絆が見直されているといっても、頼りになるのは血
縁だけ、一緒に暮らしてこそ家族、という考えには限界が
ある。今後は多様な家族のあり方を模索する人が増えるの
ではないか」。
聖心女子大の岩上真珠教授は指摘している。
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「絆」は昨年、日本漢字能力検定協会が1年間の世相を漢字
1字で示す「今年の漢字」に選ばれたことはご存じの通り。
「絆」は、過去最多の応募総数49万6997票のうち、
6万1453票を集めたそうで、東日本大震災やタイの洪水
など国内外で大きな自然災害が相次ぎ、人のつながりの大切
さを改めて感じたことや、サッカー女子ワールドカップで初
優勝した「なでしこジャパン」のチームワークが主な理由だ
ったとか。
しかし、「家族のつながり」や「絆」も昔とは少し違う「緩
いつながり」が「心地いい」と感じるのが今風なのかもしれ
ません。
皆さんはどうでしょうか?
こうした読売新聞で掲げられた今風の流れに対して、「昔な
がら?」も相変わらず厳しい主張をされる方もいらっしゃる。
どっちが正しいかは関係ありません。選択して決断するのは
あなたですから。
少し根性を入れて読まないと心が折れるかも・・・です。
産経新聞を見てもネットでは見られないようなので、長いで
すが、以下に全文を紹介します。
平成24年1月1日 産経新聞 「日本再生の年頭に」曽野綾子
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与うる時、人は「絆」の中に立つ
2011年3月11日の東日本大震災以来、日本人の心に或る変化が
起きて、今までとは違って絆を大切に思うようになったという。
そのこと自体は自然で、悪いものではない。しかしそれは今
まで絆をあまり意識していなかった人間の心の希薄を浮き立
たせた。
最近の人間は孤立している。テレビゲームのような架空世界
で一人で遊ぶことが許される社会的合意ができてしまったか
らだ。
昔の子供は友達と遊んだ。学校の帰りには道草もくった。友
達とは仲がよい時もあれば、喧嘩をして殴り合うこともあっ
たが、すべて基本は人と人の接触であった。
第二次世界大戦の終戦後でも、電話は誰の家にでもあるもの
ではなかった。連絡は手紙で書いた。長い手紙には文章に心
をこめた。食べるにこと欠けば、人は借金を頼む手紙を必死
で書いた。
どの場面でも人間と人間との生の関係、絆は濃厚だった。改
めて絆など言わなくても、生きるということは濃厚な絆の只
中にいることだった。地震や津波を体験したから、その大切
さに気づいたというのでは遅すぎる。
絆の第一歩は、年老いた親や親戚縁者や友人を、災害の時に
は引き受けることだろう。
そもそも絆の基本は、親と同居することだ。自分にとって頼
りがいのある人との関係を持つことを絆というのだと考える
人がいるとしたら、それは功利以外の何ものでもない。
海辺の町ごと流された被害者たちの多くは、丘の上に新しい
町を作るなら、以前通りに同じ町の人たちといっしょに住み
たい、と口を揃えていう。
ぜひ古里を復活させたい、という気持ちが嘘だとは言わない。
しかし地震の前、どこの地方でも、故郷を捨てて都会に行き
たがった多くの若者たちがいたことを、どうして忘れてしま
うのだろう。
人間にとって故郷とその絆は、懐かしくもあり、うっとうし
くもあり、悲しくもあり、胸うずくものでもある。
日本人だけではない。どの民族も同じような矛盾を感じてい
る。
絆はなくなってみると悲しく、結ばれている間は辛い時があ
る。その双方の思いを受け入れるのが絆なのだが、最近の絆
への思いは「ご都合主義」の匂いがしないでもない。
絆はそれによって得をするものではない。相手のすべての属
性を受け入れることだ。
絆の相手が金銭や物資の面で気前よく、心遣いも優しく、も
のわかりよく、礼儀正しい人ばかりではない。
けちで感謝もなく、図々しく自分勝手な人もいる。それらの
美点も難点もすべて受け入れることが、絆を大切に思う姿勢
というものだろう。
絆を求める心が、自分になにかを与えてくれる人を期待して
いるとしたらそれは間違いだ。
慰め、肉体的・金銭的援助、忠告、などを自分に与えてくれ
る人だけを思い浮かべるのなら、それは功利的なものだから、
ほんとうの絆を求める心ではない。
絆は、むしろ苦しむ相手を励まし、労働によって相手を助け、
親切に語り、当然金銭的な援助さえもすることなのである。
受けるだけの関係など絆ではない。むしろほんとうの絆の姿
は、与えることなのである。自分が与える側に廻ることを覚
悟する時、人は初めて絆の中に立つ。
ほんものの絆は、相手のために傷つき、血を流し、時には相
手のために死ぬことだと私は習った。
もちろん誰にでもできることではない。しかし過去から今ま
で、多くの事故現場で、自分の安全や利益を捨て、危険を冒
して相手の命を救った人達がいた。
2001年9月11日のアメリカの同時多発テロでは、明らかに自分
の命を捨てて、他者を救おうとした消防士たちのような英雄
がいた。
絆は自分の利益のために求めるものではない。むしろ自分の
安全や利益などを捨てた時に、人間は絆の深さを示して輝く
のである。
私たちはいつのまにか、ごく普通にコンピューターの画面の
中だけで世界や人間を知ったつもりになっていたが、これか
らは生身の人々の真っ只中に自分を置き、そこから学ぶとい
う姿勢を知るべきなのだ。
それは多くの場合、決しておきれいごとでは済まない。摩擦、
対立、相克、忌避、誤解、裏切り、などあらゆる魂の暗黒を
も見せつけられるが、その苦悩の結果として、深い連帯感と
いう幸福の配当も受けるものである。
私にとっては、物心ついてから今まで、濃厚な対人関係こそ
すべての歓びと苦悩の種だった。
私の廻りは常に絆だらけで、私はそれが、良くも悪くもある
人生そのものだと考えて生きて来た。
テレビの画面でヴャーチャル(現実に対して架空)な、従っ
て薄っぺらな人生だけしか見て来なかった人たちの意識を、
悲惨な地震と津波が濃密な現世に引き戻した、としたら、そ
れは我々の人間性復活のための大きな贈り物と考えたい。
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いかがだったでしょうか?
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絆はなくなってみると悲しく、結ばれている間は辛い時があ
る。その双方の思いを受け入れるのが絆なのだが、最近の絆
への思いは「ご都合主義」の匂いがしないでもない。
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少し厳しすぎますか?
ただ、なんでもそうですが、「イイところ取り」はできない
ということはあるように思うのです。
読売新聞にあった
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独りになりたければ部屋にこもる。ちょうどいいさじ加減で
つながれる。この緩さが心地いい。
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と曽野綾子さんの
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絆はそれによって得をするものではない。相手のすべての属
性を受け入れることだ。受けるだけの関係など絆ではない。
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は対極にあるような気もします。
しかし、今は1年続けばよくて、10年20年と続けていく
ものは必要ないのかもしれません。
「相手のすべての属性を受け入れ」れば、
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それは多くの場合、決しておきれいごとでは済まない。摩擦、
対立、相克、忌避、誤解、裏切り、などあらゆる魂の暗黒を
も見せつけられるが、その苦悩の結果として、深い連帯感と
いう幸福の配当も受けるものである。
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結果としての幸福の配当よりも「今の目の前の幸福感」を求
めているのが現代なのかもしれませんね。
親子関係も決して「おきれいごとでは済」みません。
「摩擦、対立、相克、忌避、誤解、裏切り、などあらゆる魂
の暗黒をも見せつけられ」もする。
ただ、やはりそれらを乗り越えた先に「深い連帯感という幸
福の配当も受ける」のではないか。
しかし、それには、つなり「幸福の配当」を受けるには、ス
タート時に「長い期間どういうことがあっても、諦めずに、
かかわり続けていきます」という決意と覚悟がいりそうです。
あなたは、
「緩やかにつながって心地いい」派か?
それとも
「相手のすべての属性を受け入れる」派か?
どっちですか?
たぶん結果は20年後くらいにわかるのでしょう。
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